Skip to main content
JA

貴重な1ポイント収めるも、試合を支配しただけに物足りない

ロス・アルメーロスは前半で先制するも、エスパニョールは後半開始直後同点に追いついた。乾貴士は80分出場

エイバルは18日、リーガ・エスパニョーラ上位10チーム争いにおいての直接ライバルを相手に貴重な勝点1を手にしたが、試合のほとんどの時間を支配しただけにそれでは物足りない感じは否めない。

エイバルは好調な滑り出しだったが、それに対してエスパニョールは激しいプレスでメンディリバル監督が率いるチームのオフェンスをシャットアウトし、徐々に試合をコントロールし始めた。

しかし、そんな中でもエイバルは20分に先制。コーナーキックが蹴られてからアンデル・カパがペドロ・レオンに譲り、フリー状態だったキケ・ガルシアがヘディングで後者が上げたクロスに合わせ、負傷から復帰してから2試合連続でゴールを挙げた。

この先制点によって勢いをつけたロス・アルメーロスは、良好なプレーで追加点を探し続けるもスコアは変わらずハーフタイムを迎えた。

その代償は後半開始直後に払うことになった。49分、ジェラール・モレノがカウンターからフラドにクロスを上げ、同選手は地面を叩きつける華麗なボレーシュートで同点弾を決めた。

その直後、活発に動いていたキケ・ガルシアが決定機を手にするも、相手ゴールの近くから放ったシュートは、良いポジショニングを確保していたディエゴ・ロペスによって阻まれた。

同点に追いついてからロス・ペリキートスはスコアを守ることに集中し始めながらも、隙あらばカウンターを狙っていたため、エイバル守備陣は意表を突かれることを恐れて油断できなかった。

それでもやはりゲームとゴールチャンスを独占したのは、エイバルだった。最も明らかだったのは58分、ペドロ・レオンの個人プレーからボールが乾貴士に渡り、キーパーを目の前に一人だったにも拘らずファーを狙い過ぎたシュートが枠外となってしまった時である。今季未だに初得点を挙げていないだけあって、乾は試合後「ゴール運に恵まれていなくて残念です。1点決めさえすれば、全てが上手く行くと信じています」と述べた。

更に83分、3分前に乾の代わりに途中出場していたベベが、右からのペドロ・レオンのクロスに合わせ強烈なシュートを放つも、再びディエゴ・ロペスが2点目を阻止した。

終盤の方、キケ・サンチェス・フローレス監督が率いるチームは引き分けを良しとし、守備に専念してただ時間が過ぎてるのを見届けた。

この結果でエイバルは、リーガ第28節残りの試合で何が起きようが勝点41で8位の座を維持し続けることになる。

なお試合開始前には、今週交通事故で亡くなったクラブの会員でありペーニャ「Eskozia la Brava」の一員でもあったイケル・アムチャステギ氏に、感動的な1分間の黙祷が捧げられた。

またエイバルの選手達は、バスク語を支持することを目的としたミニマラソン「Korrika」の横断幕とゼッケンを、同じく試合開始前に披露した。