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勇敢なエイバルが運に見放される

ロス・アルメーロスは後半ATでビルバオに0-1で敗北。乾貴士選手は59分出場

エイバルは24日、イプルア球場で最後の30分間相手より1人少なかったにも拘らず、勇気あるプレーを示しつつもアディショナルタイム(AT)でアスレティック・ビルバオに敗れた。

試合は終始全てのプレーを制しようとする両チームの激しいプレスが際立ち、両サポーターの応援が鳴り止まない雰囲気が肌で感じられた。

しかし、双方の見事な守備によってゴールチャンスはあまり生まれず、真の戦いは中盤の支配にあった。この点に関してロス・アルメーロスはより高いインテンシティーを示したため、相手よりいささか多く決定機を手にしたものの明確なものも少なかった。

最もゴールに近かったプレーは後半開始1分、ペドロ・レオンのクロスから。セルジ・エンリクがビルバオ守備陣に競り勝ってヘッドで合わせるも、相手GKの良いポジショニングによってゴールとはならなかった。

試合の運命を変えたプレーは55分、ゴンサロ・エスカランテの一発レッド退場である。危険なカウンターを阻止するべく、ムニアインに後ろからタックルをかましたことが決め手となった。

以降エイバルは10人でプレーする羽目になるも、インテンシティーと闘争心を失くすことはおろか、ピッチ全体でのハイプレスを下げることはなかった。しかし、アスレティックが以前よりジョエルのゴールを脅かすことは流石に避けられなかった。

日本から帰ってから初めて先発出場した乾貴士選手が下げられた3分後、62分にラウール・ガルシアが左足で蹴ったグラウンダーシュートがポストを叩き、66分にはジョエルが逸早くゴールから飛び出したおかげで、絶好のポジショニングを手にしていたムニアインはキーパーとの1対1のチャンスを外した。

時間が過ぎつつもメンディリバル監督が率いるチームは気力を落とさず、最後まで全てのボールを勝ち取ろうとし続け、ゴールチャンスもほとんどと献上することはなかった。

しかし、試合が終了に近づいていた矢先にラウール・ガルシアが決勝点を決める。ベニャトの直接FKをジョエルが弾いたこぼれ球をダイレクトでゴールに流し込み、エイバルに反撃の時間は既に無かった。試合を絶対に捨てようとしなかった勇敢なエイバルにとっては、行き過ぎた罰だったと言える。